※ 写真・文章等の転載はご遠慮ください。 第3回ＪＩＡ環境建築賞 <<住宅部門>> 最優秀賞 ・恒見邸　再生工事 入賞 ・再生エコハウス ・妙壽寺庫裏 ・パストラルコート 　と街の修景 <<一般建築部門>> 最優秀賞 ・いわむらかずお 　絵本の丘美術館 ・東葛テクノプラザ 優秀賞 ・埼玉県環境科学国際 　センター 入賞 ・いわき市立草野心平 　記念文学館 ・神戸関電ビルディング ・ＮＴＴ武蔵野研究 　開発センタ本館 ・パサージュガーデン渋谷 　「投資育成ビル」 一般建築部門 最優秀賞 東葛テクノプラザ (C)Photo：門馬　金昭 　 所在地： 千葉県柏市柏の葉 建築主： 千葉県 設　計： （株）日建設計　櫻井　潔 （株）日建設計　飯塚　宏 （株）日建設計　関原　聡 施　工： 建築：東急・寺田特定建設工事共同体 電気：四電工・川鉄・栄光社特定建設工事共同体 空調：トーヨコ・第一セントラル特定建設工事共同体 衛生：（株）大橋工務店 講　評： 　敷地は、千葉県東葛地域にある。工業団地を背後に控え、正面は、緑あふれる柏の葉公園とそれに接して建設が進んでいる東京大学研究所に面している。現在、幾つかの大学との共同研究等の産学協同研究や、地元ベンチャー企業などが活発に利用している。４年たった現在、研究から交流というテーマに基づいた、閉鎖から開放という一連の空間の流れを「６枚の壁」という環境をテーマにした建築手法により十分に達成していることが伺える。 　特に優れているのは、長時間人がいる環境である研究室において、輻射冷暖房併用方式や躯体蓄熱、自然換気等、「人間にとって気持ちのいい環境制御」を行っており、そのテーマを中心に全体の環境技術へとインテグレートされていることである。 　様々な環境技術を使いながらも、それを感じさせないほどヒューマンスケールで、しかも大胆で明るい空間を作っており、「環境建築」という気張りを感じさせない優れた「建築」に昇華していると思われる。これらのことが審査員一同の共感を得、最優秀作品となった。（堀越英嗣）