JIA環境建築賞

一般建築部門 最優秀賞

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コープ共済プラザ

コープ共済プラザ
撮影:雁光舎(野田東徳)
コープ共済プラザ
撮影:雁光舎(野田東徳)
 
設計者: 羽鳥 達也 (株式会社 日建設計)
建築主: 日本生活協同組合連合会
施工者: 株式会社フジタ東京支店
講評:

 2050年までにCO2を90%削減するというグループとしての高い環境目標を掲げる企業が、震災によって天井が落ちた経験から天井面には落下物を一切設けない方針で設計された中規模オフィスである。
 ファサードの壁面緑化と逆スラブで意匠的な面での斬新さが目立つ建築と誤解されやすいが、実は環境的に深く考えられている。年間を通して24,25℃の安定した室温環境を常時維持するために適度なエネルギーを消費する「勇気」も必要である。エネルギーの大部分を熱源として太陽熱とコージェネの発電排熱とデシカント空調によって快適な日常生活環境を創出している。また、オフィス内のメイン動線をペリメータ側にまわし、開放性の高い階段で上下移動ができるなどのビル内での気持ちの良い移動感覚も味わえる。帰宅難民者への配慮など含め災害時への対応と共に日常の快適性を重視した新しいワークプレイスを生み出しており、満場一致で最優秀賞に選出された。

  (安田 幸一)