物流施設の旗艦ビルである。物品が高速マテハンで移動する物流エリア、１階の仕分けエリア、管理・仕分けワーカーが共存するオフィス、地域の人たちが利用する託児所・レストラン・体育館などの施設、生態系を創生する屋外空間から構成されている。
　物流エリアは、物品の品質管理を重視するため空調エリアとなっているが、ベンチマークに対し60％を超える負荷削減を行い、また免震層利用の自然換気、ボイド利用の自然採光が実現されている。人の居るエリアでは、落ち着いた吹抜け空間など、ワーカー同志のコミュニケーションに配慮し、庇の軒や内装へ木を多用し、大樹の保存や自生種に配慮した植栽などの環境配慮が行われている。
　働く各種の人のモチベーションアップ、地域の人々への施設としての配慮を随所に感じる作品である。