耕作面積の平均が22haに及ぶ美幌の大規模農家を対象にしたエコハウスである。後継者が育つ4世代居住の大家族型住宅で、一人当たりのエネルギ消費を押えている。
内部は地元産のカラマツの軸組と合板の構造材が全面に表出した木造で、屋根、外壁ともそれぞれ150mm, 100mmのESP板の外張断熱を基本とする内面は天井壁とも表面温度の保持と保湿効果で快適な室内空間が実現している。 また、晴天率の高い条件を活用した太陽光透過発電ガラスの天井や南面の大開口は太陽の輻射熱を室内に採り入れ、共同空間の床に吸収させる工夫や採風・通風の配慮は、内外の親和性を高め、全体として提案性の高いエコハウスを実現している。