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一般建築部門 優秀賞 |
秋田県立横手清陵学院中学校・高等学校 |
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設計者: |
(株)日本設計(近宮建一・千野保幸・佐藤昌之・吉原和正)
(株)長岐建築設計事務所(長岐侃)
(有)ミツイ設計(金沢純治) |
建築主: |
秋田県 |
施工者: |
A工区:東急・創和・横手特定建設工事共同企業体他
B工区:五洋・伊藤・横手特定建設工事共同企業体他
C工区:横手・創和・伊藤特定建設工事共同企業体他
D工区:半田・東翔・大和特定建設工事共同企業体他
氷室建築工事:大和・半田特定建設工事共同企業体
雪冷房設備工事:互大設備工業株式会社 |
講評: |
秋田県横手市に建つ全国初の工業系併設型中高一貫教育校である。実習室を取り囲む棟配置とし、キャンパスモールや広場から技術実習をショーウィンドウのように見られる工夫を初め、様々な活動に触発を受けるプランとしている。長い滞雪期間を活発に過ごすために、空間を連ねて複合化させ、棟間を複数のブリッジで繋いでいる。150m連続の集成材の木架構や体育館の鉄骨アーチ架構、張弦梁、廊下の秋田杉ルーバーなど同部材の反復による天井が伸びやかな空間をつくりだしている。
豪雪地帯の横手市では「克雪から利雪へ」のスローガンのもと、本稿では駐車場に降った雪を氷室(貯雪量 約900トン)に貯め、夏の冷房に利用した。この雪冷房システムは床からの散水により氷室内の貯雪を融解し、熱交換器で2次側循環水を熱交換させ、各室の放熱器から冷風を吹く方式である。夏の冷房用電力消費量を約70%削減(空冷ヒートポンプとの比較)でき、冬の除雪費用、二酸化炭素排出量の低減にも寄与しており、雪国にふさわしい環境建築ということができる。 |
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(河野好伸) |
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