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一般建築部門 優秀賞 |
関電ビルディング |
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設計者: |
(株)日建設計(與謝野久・八幡健志・堀川晋)
(株)日建ハウジングシステム(猪子順)
(株)ニュージェック(吉村晃治) |
建築主: |
関電不動産株式会社
関西電力株式会社 |
施工者: |
竹中・大林・鴻池・淺沼・錢高・奥村共同企業体 |
講評: |
関電ビルディングは、化石燃料の枯渇と地球温暖化進行の中で、安定したエネルギー供給を使命とされる関西電力の本社ビルである。特に注目したいのは、可能な限り「自然資源と呼吸する」仕組みをコンセプトとした計画である。彫の深い外装エコフレームの形成により外部負荷の低減と、外周通路でのバッファーゾーンの設置を行った上で、外装軒裏上部に設置された自然換気チャンバーから超高層ビルでの自然換気が計画されている。川面を流れる大阪の西風を取り入れ、自然換気チャンバーで外部騒音を制御し室内に奥深く吹き出す機構を取り入れ、床吹き空調との最適制御によるハイブリッド空調システムが導入されている。日建設計らしい堅実なオフィス計画と3層吹き抜け(コムニケーションウェル)の設置により効率経営拠点形成と、環境建築デザインを実現した優れた計画として評価したい。 |
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(大野二郎) |
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