JIA 25年賞・JIA 25年建築
JIA25年賞受賞作品 登録No.203
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工学院大学旧白樺湖学寮 白樺湖夏の家
竣工時(第3期工事が完了した1997年頃) |
現況 撮影:齋藤さだむ |
設計者: | 武藤 章(故人、元工学院大学 教授) |
建築主: | 工学院大学建築系同窓会 |
施工者: | 橋場建設株式会社(現 ハシバテクノス株式会社) |
竣工年: | 1968年11月 |
所在地: | 長野県茅野市 |
講評: | 「白樺湖夏の家」は、白樺湖の南側に拡がる森に囲まれた別荘地の北西下がりの敷地に建っている。道路から少し低いところにある建物の南側外観は、2階の床と東西の壁までがRC造なのだが、間口いっぱいに拡がる2階個室群の木製建具と深い軒が、平入りのせがい造りにも似た、低く抑えた印象的なプロポーションを見せる。屋根は切妻を棟で割って北側を少し下げたように掛けられていて、ずれた部分の上部をスカイライトとして屋根を軽やかに浮かせている。白樺湖を望む北側の吹き抜けた大空間(リビング)は、柱と梁が鉄骨造。鉄骨部分はコンクリートの壁と共に漆喰で白く表現され、床や壁、建具の木部との明確な対比を意図したことが見て取れる。 |
(大森 晃彦) |