JIA 25年賞・JIA 25年建築
JIA25年賞受賞作品 登録No.193
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ポーラ五反田ビル
竣工時 撮影:門馬 金昭 |
現況 撮影:中村 絵 |
設計者: | 林昌二、三浦明彦、大庭拓也(改修)、高橋秀通(改修)/株式会社 日建設計 |
建築主: | 株式会社 ポーラ |
施工者: | 株式会社 竹中工務店 |
竣工年: | 1971年4月 |
所在地: | 東京都品川区 |
講評: | ポーラ五反田ビルは竣工当時、両端コア型のオフィスビルのプロトタイプと見なされたものであるが、コア間に渡された38mの鉄骨大梁による支持により無柱のオフィス空間とロビー空間を実現している点でさらに大きな注目を浴びた。当時発表された断面パースに描かれた斜めの昇り庭やそこに浮かんだように見える空間構成、そして写真に映る緑と光に満ちたロビーなどが、柱の桎梏から解き放たれた軽やかさを漂わせて、きわめて強い印象を与えた。 |
(六鹿 正治) | |
化粧品会社の本社ビルとして線路沿いの敷地に建てられた「ポーラ五反田ビル」は、1970年代に建築を学び始めた者にとって既に伝説の建物だった。「ダブルコアシステム」によって無柱ワンルームのオフィススペースを獲得するアイデアと共に、コア間を大梁で飛ばすことで実現したガラスの空間「クリスタルロビー」の写真の印象は鮮烈だった。構造システムから線路の法面と昇り庭の関係までを明快に伝える断面パースも強く記憶に残っている。 |
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(大森 晃彦) |