JIA 環境建築賞
JIA 環境大賞
神山町・大埜地の集合住宅
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神山町のあす環境デザイン共同企業体
山田 貴宏(ビオフォルム環境デザイン室)
田瀬 理夫(プランタゴ)
高木 雅行(アルキノーバ)
鎌田 あきこ(ユニットタネ)
吉田 涼子(現:四方山設計)
池辺 友香子(現:いけべ建築設計室)
秋山 晴日(現:国民公園協会 京都御苑)
徳島県神山町
荒井工務店
一宮建築
大家工務店
岡下建設
ダイヤ建工
坂東住建
昇旭建設
田村建設
大南組
2021年
徳島県名西郡神山町
能登半島地震の惨状を目の当たりにし、地震大国における環境建築の本質を改めて考えた。激変する環境下において、社会や生命を持続させうる基盤になり得ているか。つまりは、遠隔地から供給されるライフラインや物資に依存せずとも、身近にある地域の資源や人材によって自律できる環境を創り出せているかという自問である。JIA環境大賞を受賞した本作品は、この切実な問いに対して明確な答えを持った環境建築でありランドスケープである。経済の成長でもなく社会の縮退でもない、地域における環境の定常化を掲げ、その価値を地域の人々が共有しながら暮らせる仕組みを丁寧に構築している。被災地の復興に一条の光を見出せる作品が選出されたことを審査員として誇らしく思う。
平賀達也