JIA 環境建築賞
入選作品
一般建築部門ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター
※ 写真・文章等の転載はご遠慮ください。
児玉 謙(株式会社 日建設計)
吉田 知弘(株式会社 日建設計)
惠本 涼太郎(株式会社 日建設計)
近藤 努(株式会社 日建設計)
岡 隆裕(株式会社 日建設計)
田中 宏昌(株式会社 日建設計)
ダイキン工業株式会社
株式会社 竹中工務店
2015年
本施設はダイキン工業淀川製作所の正面に広がっている。ファサードはガラス貼りであるが、特長的な庇が1層に2段で設けることで、水平を強調しながら十分な日射調整として機能している。その東側2/5がオフィス棟で、西側残りが研究棟となっていて、約20,000㎡となるオフィス棟のエネルギー消費が、一般値の80%減となっていることが特筆される。
階高があり、人員密度も低いためゆったりとした空間が広がり、窓からの眺望も良い。これに一役買っているのが4F、5Fのガラスダクトであり、オフィス棟の東西側吹抜けにあり広がりを確保している。ガラスダクトはそのまま給排気装置となっているため4、5Fの換気設備に各階で接続し、搬送動力の低減に関わっている。大規模建築の搬送動力低減と空間の開放性を両立した提案は、JIAの環境建築として多いに評価できる。
(柿沼 整三)