JIA 環境建築賞
優秀賞
武蔵野クリーンセンター・むさしのエコreゾート
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水谷俊博(水谷俊博建築設計事務所/武蔵野大学)
木村 浩(武蔵野市)
神谷 淳一(武蔵野市)
三浦 伸夫(武蔵野市)
関 彩奈(武蔵野市)
渕上 朋子(水谷俊博建築設計事務所)
平田 悠(水谷俊博建築設計事務所)
武蔵野市
鹿島建設株式会社・荏原環境プラント株式会社
2020年
東京都武蔵野市
ごみを処理施設は、迷惑施設というイメージが強い建築であった。当施設は、建て替えに伴い、市民が自由に集まり活動できるオープンな施設とし、10年以上にも及ぶ市民との協働で新たな施設のあり方を実現している。また、旧清掃工場の一部を保存し再利用することで建設時のCO2削減にも寄与している。外観は武蔵野の雑木林に配慮しテラコッタルーバーとし、屋上は緑化・農園として利用。エネルギー面では、焼却の排熱利用によるごみ発電、CGS等の熱と電気のエネルギーを、市役所、体育館、中学校やコミュニティセンターに供給している。それらは、地域の環境への配慮と地域の災害時行政機能維持にも貢献している。行政と建築家、市民が一体となっての新たな施設の構築を実践したことが高く評価され優秀賞の受賞となった。
(佐々木邦治)