JIA 環境建築賞
入選作品
開成町庁舎
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白井 達雄(株式会社松田平田設計)
浅野 智之(株式会社松田平田設計)
南﨑 隼人(株式会社松田平田設計)
丸山 純(株式会社松田平田設計)
伊藤 安里(株式会社松田平田設計)
小林 雅弥(株式会社松田平田設計)
藤田 啓史(株式会社松田平田設計)
神奈川県開成町
大成建設株式会社
2019年
神奈川県足柄上郡
東日本で一番小さな町の「環境配慮型町つくり」の中核としての庁舎の新築である。町の期待に応えてNearly ZEBを達成している。その実現として、建築設計では、敷地にあわせて熱・光として安定した北面を建築の正面とし、Low-eガラスの1/10の熱性能をもつダブルスキンによる高断熱化、天空光を上手に取り入れるハイサイドライト(ADS)や重力換気などの自然エネルギー利用、設備設計では、空冷と地中熱ヒートポンプによる高効率熱源、放射冷暖房による潜熱・顕熱分離空調、タスク・アンビエント照明や太陽光発電なども採用している。
特に、竣工後の運用2年半のコミッショニングを実施、蓄熱槽の運転方法の改善などにより、太陽光発電の運用は逆潮流を回避するため発電量を設計時25%に対して、運用において13%~15%と抑えたにも関わらず、削減率は設計段階81%の削減に対して、1年目85%、2年目は88%の削減と運用後も性能を高めていることは評価に値する。
(村田博道)