災害対策会議では、地震災害のほか風水害なども含めてどのような対策をするべきかを協議しています。発災直後の情報交換のほか、平時においては、災害を発災前、発災直後、復興期の3つのフェーズに分け、その折々にどのように行動したら良いかを研究し、情報提供活動を行っています。
また、JIAは東北大学災害科学国際研究所と連携と協力に関する協定を結び、それぞれが有する資源の積極的な活用を図りながら、災害のメカニズムの分析や、災害に強い新たな防災・減殺のまちづくり、社会ニーズに対応した研究の深化、さらには未来を担う人材の育成に寄与することを目指しています。
フェーズ1:発災前
災害時に備え、BCP(事業継続計画)の策定や災害支援対策ネットワークの整備を行い、被災地と支援者が遅滞なく連絡ができるようにしています。また、復興の事前準備として、全国各地で行われてる訓練活動の報告や、具体的な施策の情報交換などを行っています。
フェーズ2:発災時
JIAでは震度6弱で災害対策本部を設置し、発災直後の建物の被災状況の調査、建築相談などに行政やボランティア団体とともに活動を行っています。全国単一会であることを活かし、被災経験のある地域の会員が被災地の支援に入るなど、実行力のある活動を行っています。また、発災時の行動マニュアルの研究と周知に取り組んでいます。
フェーズ3:復興期
復興に向けて、東日本大震災の復興事例などをもとに、建築家、行政職、法律家、研究者などとそのようにして協力しながら進めていけばよいのかなどを考察し、一般に向けて情報提供を行なっています。